Projects
Frio
ホテル向け
スマート冷蔵システム
プロジェクト期間:
パートナー企業:
チーム:
2019-2020
NKC / Kaimen
Swinburne University of Technology
Prarthan Baxi, Ricard Costa, Sanika Dandeka
Kyoto Institute of Technology
Matthew Wohlabaugh, Narumi Ono,
Reo Yasue, Takumi Kaiya
家庭と異なり、ホテル客室内の冷蔵庫は空き室であっても点けっぱなしです。稼働率の高いホテルであれば問題ありませんが、稼働率が低いホテルやオフシーズンの場合、ホテルにとってはコストがかさみ、社会にとっては環境問題となります。
中には空き室の冷蔵庫はコンセントを抜いておくホテルもありますが、利用者が訪れる前に確実にセットしておくのは退屈な仕事になります。またコンセントを入れ忘れた場合、ネット上のカスタマーレビューでネガティブなコメントを書かれてしまうことも想定されます。
この課題への回答として、京都工芸繊維大学とスインバーン工科大学の学生は、中西金属工業/KAIMENのマイクロ冷却技術を採用しているホテル向けに、スマート冷蔵システムFrioを開発しました。Frioでは、ホテルの管理システムと冷蔵庫をネットワークで結び、予約の有無に基づいて冷蔵庫をオン・オフすることができます。ゲストの到着予定時刻の数時間前から冷蔵庫をつけておき、冷えた状態でゲストを迎えられます。各冷蔵庫のエネルギー消費状況をモニターできるので、異変があった場合はすぐに発見することが可能です。
また中西金属工業/KAIMENのマイクロ圧縮技術を応用して、冷蔵庫の幅を現行品に比べ100mm小さくすることに成功し、空間のゆとりが少ない日本のホテル客室を広く感じさせることができるようになりました。さらにネットワーク化されているので、冷蔵庫から飲み物やスナックを注文することも可能で、ホテルにとって新しい収益ルートとります。
Frioは、ユーザーだけでなく、ホテルにも環境にも、プラスとなるのです。