Projects
Renoru
自動走行車での、安全でクリーンな
ライドシェアリングに向けた
車内装提案
プロジェクト期間:
パートナー企業:
チーム:
2016-2017
Renault
Norwegian University of Science and Technology
Erik Aas Borge, Helge Soltvedt Garsmark,
Jonas Neraal Jakobsen
Kyoto Institute of Technology
Eiji Yoshida, Akari Iwamoto,
Hayata Umemura
世界で最も有名な自動車メーカーのひとつとして、ルノーは自動車の未来を大いに考えています。自動走行車が自動車の進歩と全体の安全性に貢献すると信じ、ルノーは、ノルウェー科学技術大学と京都工芸繊維大学によるチームに対し、完全な自律走行が可能な一方で、安全で快適なライドシェア体験の開発を課しました。
チームは、心理的安全性と清潔さという焦点を当てるべき2つの点を見つけました。現在のライドシェアリングでは、見知らぬ人を信頼して側にいることが必要で、さらに無人運転車という要素を追加すると、ユーザーが移動する車両や環境を危険、不快であると感じないこと、またはユーザーが自身の制御を奪われたように感じないことがこれまで以上に重要となります。焦点が設定され、チームはプロトタイプの作成を開始しました。
ルノーと何度ものプロトタイピングを繰り返した結果、ユーザーの快適性を最大限考慮した車内デザインと監視システムを組み合わせた、Renoruが完成しました。Renoru車内のスペースは、座席の間に半透明のパーティションを使用して、ライドシェアリングのユーザー同士を隔てることができます。このデザインは、十分で快適なスペースを持つとの理由から、旧型のより閉所型のプロトタイプよりも好まれました。ユーザーの前に取り付けられたスクリーンは、乗車中に現在地や予想到着時間などの情報を提供します。下の写真のように、赤外線画像比較システムにより、車内全体で失くしたり置き忘れた物を検出することができます。荷物が残っているかどうかに関係なく、車両自体が、車が継続運転に適しているかを判断する能力を持っています。Renoruは、ライドシェアリングの現在の魅力を損なうことなく、ライドシェアリングサービスの進歩を可能にします。