Projects
XS-310
ブドウ栽培業界での
農薬廃棄物の削減ソリューション
プロジェクト期間:
パートナー企業:
チーム:
2015-2016
Yanmar
Swinburne University of Technology
Nick Hall, Ourdia Borderie-Portet,
Juan David, Vlliani Osorio
Kyoto Institute of Technology
Yosuke Aono, Natsumi Takamatsu,
Kazutaka Nakabe, Ruposh Mahdi Sarwa
ヤンマーは、ブドウ栽培業界に大きなインパクトを与えようと、ウィンバーン工科大学と京都工芸繊維大学の学生チームに以下の簡単な要約のみの課題を与えました。それは「ブドウ畑でのイノベーション」です。
業界の仕組みを分析していく中で、学生チームは次のことを理解しました。農家が使用する技術の多くは、ブドウの栽培経験に合わせてカスタマイズされていないツールで、かなりの労力を要する点です。農薬使用については、ブドウ農家はブドウを使用するために設計されていない機械に頼り、結果として農薬の拡散が起こりました。多くの作物とは異なり、ブドウはつながった状態で成長しており、農家がブドウのつた全体を農薬で覆うことを困難にしています。この困難により、農薬の多くが風で吹き飛ばされ、川や雨水に運ばれます。農薬の拡散はまた、作物に使用するために支払った農薬がほとんどすべて散布されてしまうため、農家に財政的損失をもたらします。
彼らの最終的な答えは、農薬を使用する際にブドウを覆う装置、XS-310でした。3つの側面は物理的なシールドで覆われ、両側には閉じられた空間で農薬をトラップできるエアカーテンを備えられています。この方法で、農薬の拡散は、覆われていない散布方法と比較して大幅に減少しました。XS-310はシールド中でX字型にスプレーを行い、ブドウに農薬を適切な範囲で使用することを可能にしています。使用されていない農薬は回収され、再利用されます。より安全でコスト効率の高い農薬散布システムにより、ブドウの栽培をより最適化することができます。